伊藤清夫漢方著作集
商品コード: 978-4-901767-43-9
伊藤清夫 著、伊藤清夫漢方著作集刊行委員会 編
【2025年3月20日発売しました】
吉益東洞の学派に連なる医家に生まれ、多くの漢方医家を育てた奥田謙蔵。伊藤清夫は、奥田謙蔵に師事して漢方の道に入り、漢方の道を究め、同門の藤平 健・小倉重成とともに、敬意を込めて「千葉の三羽がらす」と呼ばれた。
また伊藤清夫は「古方派中医」とも俗称された。湯本求真の著作を紐解いて漢方を学びはじめた影響もあってか、難治性慢性疾患には古方を中心に柴胡剤と駆瘀血剤の加減法を多用し、生薬の薬能を重視した。附子の成分研究でもよく知られている。また食養にも詳しく、医師の食養家として草分け的存在であった。
さらに、伊藤が漢方医学の将来を憂えて書き遺した数々の提言は,現在でも実現すべきことであり、その先見性には驚かされる。
しかし、学会活動や論文執筆にも心血を注いだ伊藤ではあるが、まとまった成書がなかったことから、数年前に伊藤清夫漢方著作集刊行委員会が設立され、伊藤が生前遺した. 多くの論文の中からいくつかを精選し、このたび著作集として刊行する運びとなった。
A5判・上製本・880頁