【目次】
【第1章】 東洋医学を学ぼう
東洋医学とは?……2
陰陽とは……3
五行説の漢方医学への影響……6
「気」や「血」、「津液」とは?……8
五臓六腑とは解剖学の概念を越えたもの……9
「自然属性」部分の用語説明……12
「邪」について……17
その他の専門用語解説……18
食材―体質相性の解説……22
体質別特性の解説……24
「医食同源」の意味……32
【第2章】 果 物
春の果物
さくらんぼ……36
いちご(苺)……38
夏の果物
すもも……40
もも(桃)……42
メロン……44
アボカド……46
びわ(枇杷)……48
すいか(西瓜)……50
マンゴー……52
うめ(梅)……54
グレープフルーツ……56
秋の果物
オレンジ(ネーブルオレンジ)……58
みかん(蜜柑)……60
かりん(花梨)……63
なし(梨)……64
りんご(林檎)……66
キウイフルーツ……68
いちじく(無花果)……70
ざくろ(石榴)……72
かき(柿)……74
ぶどう(葡萄)……77
通年性の果物
バナナ……80
パイナップル……82
レモン(檸檬)……84
体質と果物相性表……85
【第3章】 野 菜
根茎・芋類
にんじん(人参)……88
だいこん(大根)……90
たまねぎ(玉葱)……92
れんこん(蓮根)……94
ごぼう(牛蒡)……96
ゆりね(百合根)……98
黒くわい……100
らっきょう(辣韮)……101
さつまいも(甘藷)……102
さといも(里芋)……104
じゃがいも(馬鈴薯)……106
やまのいも(山の芋)……108
こんにゃく……110
くず(葛)……111
葉類
キャベツ……112
はくさい(白菜)……114
チンゲンサイ(青梗菜)……116
こまつな(小松菜)……118
しゅんぎく(春菊)……119
セロリ……120
にら(韮)……122
ほうれんそう(菠薐草)……124
よもぎ(蓬)……126
アスパラガス……128
せり(芹)……129
しそ(紫蘇)……130
シャンツァイ(香菜)……131
瓜果類
かぼちゃ(南瓜)……132
トマト……134
なす(茄子)……136
きゅうり(胡瓜)……138
にがうり(苦瓜)……140
とうがん(冬瓜)……142
ピーマン……143
豆 類
だいず(大豆)……144
とうふ(豆腐)……146
くろまめ(黒豆)……148
いんげんまめ(隠元豆)……150
そらまめ(空豆)……151
えんどうまめ(豌豆)……152
あずき(小豆)……154
りょくとう(緑豆)……155
なたまめ(刀豆)……156
海草類
こんぶ(昆布)……158
のり(海苔)……160
ひじき……161
山菜・キノコ類
しいたけ(椎茸)……162
ひらたけ(平茸)……163
黒きくらげ(黒木耳)……164
白きくらげ(銀耳)……166
たけのこ(竹の子)……167
やまぶしだけ(山伏茸)……168
花 類
キンシンサイ(金針菜)……170
ブロッコリー……172
その他の野菜
パセリ……173
ニンニクの芽……173
モロヘイヤ……174
レタス(ちしゃ)……174
オクラ……175
えのき……175
しめじ……176
まつたけ……176
菜の花……177
体質と野菜相性表……178
【第4章】 種実・穀物
種実類
ごま(胡麻)……182
クコの実……184
ピーナッツ(落花生)……186
なつめ(棗)……187
くるみ(胡桃)……188
くり(栗)……190
松の実……191
ぎんなん(銀杏)……192
あんにん(杏仁)……193
アーモンド(扁桃)……194
穀物類
もち米……195
米……196
小麦……198
大麦……200
そば(蕎麦)……202
トウモロコシ……204
体質と種実・穀物相性表……206
【第5章】 魚介類
魚 類
マダイ(真鯛)……208
マフグ(河豚)……210
ヒラメ(鮃)……212
カレイ(鰈)……214
ナマズ(鯰)……215
青背魚
サバ(鯖)……216
サンマ(秋刀魚)……218
マイワシ(真鰯)……218
タチウオ(太刀魚)……220
ドジョウ(鰌)……222
ベニザケ(紅鮭)……224
サメ(鮫)……226
ウナギ(鰻)……228
コイ(鯉)……230
フナ(鮒)……232
ハモ(鱧)……234
貝介類他
アワビ(鮑)巻貝……236
ホタテガイ(帆立貝)……238
アサリ(浅蜊)……240
ハマグリ(蛤)……242
バカガイ(馬鹿貝)……244
イカ(烏賊)……246
エビ(海老)……248
タコ(蛸)……250
ウニ(海胆)……252
スッポン(鼈)……254
カニ(蟹)……257
クラゲ(水母)……260
ナマコ(海鼠)……262
マガキ(牡蠣)……264
体質と魚類・貝介類他相性表……267
【第6章】 肉 類
鳥 類
鶏肉……270
たまご(卵)……273
烏骨鶏……276
アヒル……278
キジ(雉)……281
ウズラとウズラの卵……282
畜産品
豚肉……284
牛肉……287
羊肉……290
馬肉(サクラ肉)……292
体質と肉類相性表……294
【第7章】 調味料・香辛料
しお(塩)……296
こしょう(胡椒)……297
さとう(砂糖)……298
みそ(味噌)……301
しょうゆ(醤油)……302
す(酢)……303
はちみつ(蜂蜜)……304
しょうが(生姜)……306
にんにく(大蒜)……308
ねぎ(葱)……310
とうがらし(唐辛子)……312
シナモン(肉桂)……314
ハッカ(薄荷)……315
はっかく(八角)……316
ショウウイキョウ(小茴香)……317
カショウ(花椒)……318
ちょうじ(丁字)……319
わさび(山葵)……320
体質と調味料・香辛料相性表……321
【第8章】嗜好品・飲料
乳・乳製品・嗜好品
牛乳……324
母乳……328
ヨーグルト……330
コーヒー……332
ココア(チョーコレート)……334
酒 類
酒の総論……336
ビール……340
日本清酒……342
ワイン……344
焼酎……347
紹興酒……348
茶 類
茶の総論……350
緑茶……353
(抹茶・煎茶・龍井茶・碧螺春)
紅茶……358
烏龍茶……360
白茶……363
ジャスミン茶・菊花茶……364
プーアル茶(黒茶)……366
黄茶……367
その他加工茶……368
(バター茶・八宝茶)
水と他の飲料水
水……369
豆乳……371
その他の飲料……374
(炭酸飲料・果汁飲料・コーラ・ ダイエットコーラ・野菜ジュース)
体質と嗜好品・飲料相性表……376
煎じ方……377
食品ピラミッドの紹介……378
相性の良い食材の組み合わせ例……(43)
相性の悪い食材・漢方薬の組み合わせ例……(40)
病名別食材相性表……(35)
特定栄養素別食材一覧……(29)
「話題の栄養素」索引……(26)
「現代の研究より」効能別索引……(21)
東洋医学用語索引……(19)
東洋医学的効能索引……(14)
病名・症候別索引……(6)
食材五十音別索引……(1)
体質判断シート
【推薦文】
“この本は人に健康長寿の命を差し上げる最高の贈り物になると思います”
家森幸男
医学博士。1977年島根医科大学教授、京都大学大学院人間環境学教授を兼任。
現在WHO循環器疾患専門委員。循環器疾患予防国際共同研究センター長。
科学技術庁長官賞・日本脳卒中学会賞・米国心臓学会高血圧賞・日本循環器学会賞・ベルツ賞・杉田玄白賞・紫綬褒章受賞。
著書多数。
「食は命」と私は常々申しておりますが、少子高齢化の現代において本当に必要な本を書いていただけたと思っております。贈り物の中で一番素晴らしいのは、人に命を差し上げること。この本は人に健康長寿の命を差し上げる最高の贈り物になると思います。
著者の長い中医学の臨床の経験と、最先端の遺伝子の研究を含む西洋医学の知識と経験が凝縮され、東西の医学が融合した本です。本書の書名は 『東方栄養新書』ですが、栄養には素晴らしい力がある。人間を全体的に捉えて、根本的に人間をよくするという意味では、お薬以上に力を発揮するのは食事だということを中国医学ははるか昔から教えてくれていたのです。
周時代の医者にはランク付けがあり、最高の医者は「食医」で、食をつかさどる医者が一番だとされていたのです。また、医者は「上」「中」「下」に分けられ、「下」は病を治し、「中」は人を治し、「上」は未病を治すという言葉があります。栄養学はまさに「未病を治す」ということになるでしょう。
栄養学において、これからの光は東洋にあり、そのことを告げているこの本は、まさに「新書」といえるでしょう。20世紀の100年間は、西洋の食文化が世界を席巻した時代でした。その結果、生活習慣病が世界中で蔓延しました。西洋の食文化は世界中で生活習慣病を巻き起こしました。21世紀は、東洋の食文化が世界中に広まって、世界中に蔓延している生活習慣病を未病のうちに治してしまう、そういう知識を広げることが大切です。そして、西洋文化だけでなく、日本人だからこそできる食文化を学び、それを日常生活で行うこと。それができるのが本書です。
この本は日本だけでなく『東方見聞録』に相当するような東洋の新しい栄養学を世界に発信して、世界中の人々が健康で長寿になるための礎になると思います。